HDクラッシュ時の危険分散のための雑文や小説、映画の感想などの置き場です。
 
2017/08/13 14:11:05|その他 
更新情報 08/18
カテゴリー「映画の雑文」に「設定に撃沈された『忘れないと誓ったぼくがいた』」アップしました。このところやたらと多いファンタジー青春映画。ただ、ファンタジー設定ががうまく機能しているかどうかは別。今回は、設定に撃沈されたぼくがいた、という結末だった。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176581

カテゴリー「映画の雑文」に「2部作で間延びした『ちはやふる』」アップしました。ブレイク中の広瀬すず主演の競技かるた映画。テレビのスペシャルドラマ程度の出来にはあるのですが、逆にいうとその程度の内容で金儲けのために上下2本も作ってしまったため間延びした映画になってしまいました。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176479

カテゴリー「映画の雑文」に「ミイラ3度目の復活『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』」アップしました。西洋人はミイラ映画がお好きなようで、今回はトム・クルーズがまたまた体を張ってがんばっています。が、ミイラ映画というのは大枠の話がほぼ同じで、正直、私は退屈でした。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176403

カテゴリー「映画の雑文」に「話はエイリアンそのもの『ライフ』」アップしました。「エイリアン」は宇宙の彼方での話でしたが、こちらは地球周回軌道上での話。という違いだけで展開はほとんど「エイリアン」のパクリ。ラストもこのての映画の定番そのものでがっかり。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176328

カテゴリー「日進市からの戯言」にIAさんからの「そら豆通信VOL.22」アップしました。それにしても、家庭菜園を今年で止めてしまうという一文は衝撃的でしたねえ。おいしいので、あっという間に完食。もう少しじっくりと味わって食べるべきだったのではと、反省しきり。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176272

カテゴリー「知多随想録」にKSさんからの「知多の日々気まぐれ日記:2017年7月」アップしました。夏は年寄りには厳しい季節、くれぐれも飲み過ぎて怪我をしたり体調を崩したりしないよう注意してくださいね
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176245

カテゴリー「映画の雑文」に「まだ続けるつもり?『エイリアン:コヴェナント』」アップしました。ヒットしたシリーズの続編は、リスクが小さいので企画が通りやすいのでしょう。「エイリアン」シリーズは4まで作ってボロボロになって、いくらなんでもこれで終りだろうと思ったら前日譚の「プロメテウス」が作られ、本作は「プロメテウス」と1の間の物語なんだそうだ。もう、どうでもいいような話になってきています。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176011

カテゴリー「映画の雑文」に「スランプ堤監督の『真田十勇士』」アップしました。かつて「ケイゾク」「SPEC」「TRICK」などのおもしろいテレビドラマを作っていた堤監督、「20世紀少年」で大作病にかかっちゃったんでしょうか、クライマックスの合戦シーンがどうにもだらだらしていて絞まりません。早く、昔のリズムを取り戻してほしいです。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=175911

カテゴリー「映画の雑文」に「リアリティのない『世界から猫が消えたなら』」アップしました。世界から何かをなくせば寿命が1日延びるという、どこかで聞いたことがあるような話ですが、ともかくリアリティがないので退屈しました。ファンタジーならファンタジーなりのリアリティが、やはり必要です。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=160370

日進のIAさんから家庭菜園で作った野菜の宅急便が届きました。サンクス。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=160309

カテゴリー「映画の雑文」に「退屈しないが地味『キネマの天地』」アップしました。松竹蒲田を舞台にして大ヒットした「蒲田行進曲」が東映出身の深作欣二だったので、やはり松竹の監督でということだったんでしょうか。山田洋次監督はうまいので退屈はしませんが、どうしても「二番煎じ」という感じがしてしまいます。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=160183

カテゴリー「映画の雑文」に「歌に違和感『この世界の片隅に』」アップしました。アニメですが、去年のキネマ旬報邦画のベスト1です。1人の女性の日常を淡々と描いていて悪くはないのですが、私には主題歌ともいえる「悲しくってやりきれない」があまりに違和感があって、もう一つ物語に入り込めませんでした。残念。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=160058

カテゴリー「日進市からの戯言」に、IAさんからの「そら豆通信VOL.21」アップしました。今回の「そら豆」の整理をしていて、さてIAさんは去年はどうだったかなと去年の「そら豆」を見ると、「朝6時から、福岡の友人H君から送られてきた山野草や昨日購入した盆栽などの手入れ」に始まり甥のKWさんと「日本酒純米大吟醸の一合瓶が手に入ったので」2人で飲み、さらに「近くの焼き鳥屋で3時間」。まあ、こういう比較が楽しめるのも続けているからこそ。IAさん、KSさん来月もよろしくー。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=159918

カテゴリー「知多随想録」にKSさんからの恒例「知多の日々気まぐれ日記:2017年6月」アップしました。体力が落ちてきていると書いていますが、同感するところばかり。お互い歳ですからねえ、まあ「老人力」がついたんだと前向きに考え、だましだましやっていくしかないですね。奥さん、娘さん、息子さん家族勢揃いでというのはいい話題ですねえ。読んでいて、ほっこりします。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=159907

カテゴリー「映画の雑文」に「見せ場のない『コロッサル』」アップしました。これは怪獣映画なのか巨大ロボット映画なのか、それとも単にファンタジー映画なのか。その特撮のチャチさは目を覆うばかり。脱ぐヒロイン=アン・ハサウエイも脱ぎ惜しみで見せ場なしの退屈作でした。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=159879

カテゴリー「映画の雑文」に「上出来の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』」アップしました。ファンタジー映画といわれていますが、ファンタジーは話の枠組みとして設定されているだけのもので、むしろよくできた青春純愛映画と考えたほうがわかりやすいでしょう。映画が始まって40分くらいたったところでタイトルが出るところなど内容にも合致していてけっこうオシャレです。主演の福士蒼汰君と(情弱なので全く知らなかった)小松菜奈さん、好演です。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=159711

カテゴリー「映画の雑文」に「ボケ老人でも『オケ老人』」アップしました。要するに老人たちのオーケストラを中心にした物語なんですが、最後に演奏会の場面をもってくれば、たいていうまく締めくくれますね。笹野高史、小松政夫、石倉三郎、左とん平、藤田弓子といった芸達者老人はもちろんのこと、主演の杏、相手役の坂口健太郎もなかなかいい味を出しています。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=159478

カテゴリー「写真」にインドクジャクの写真2点アップしました。前からみると輝いていて本当にきれいなんですが、後ろはごらんの通り。舞台のセットを見ているような気がします。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=159397

カテゴリー「映画の雑文」に「久々の西部劇に甘点『マグニフィセント・セブン』」アップしました。黒澤明の傑作「七人の侍」を西部劇に移植したのが「荒野の七人」。半世紀以上経っての、そのリメイクです。いくつか突っ込みどころもあり、七人のキャラがもう一つ鮮明でない不満は残りますが、久々の西部劇なのでつい採点が甘くなっちゃいました。(^^;
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=159338

カテゴリー「映画の雑文」に「西部劇のダンディズム、リリシズム」アップしました。「マグニフィセント・セブン」という映画を見たらなぜか昔の西部劇が見たくなり、「シェーン」と「駅馬車」を見ての感想です。2本とも映画史に残る西部劇の古典的傑作ですが、今見てもやはりおもしろい。何度も見てストーリーもわかっている映画ですが、わくわくしながら見てしまいました。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=158988

カテゴリー「日進市からの戯言」にIAさんからの恒例「そら豆通信VOL.20」アップしました。「老人力」問題はKSさんと似たようなものですが、釣りや盆栽などIAさんのほうが多少活動的でしょうか。健康のためには体を動かしたほうがいいとわかってはいるのですが、なかなか・・・(^^;。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=158705

カテゴリー「知多随想録」にKSさんからの恒例「知多の日々気まぐれ日記:2017年5月」アップしました。すべったの、転んだの、物忘れをしただのこのところ「老人力」を証明するような出来事が多いようなのですが、いちいち思い当たることがあるので、こちらも「老人力」がついてきているのでしょう。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=158686

カテゴリー「テレビの雑文」に「三ツ矢サイダー事件」アップしました。こんな屁理屈でCMが中止になっちゃうんですねえ。「真似したら」という屁理屈を是認したら世の中のほとんどのCMやドラマはNGでしょう。おかしな世の中になってしまいました。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=157063

 カテゴリー「映画の雑文」に「キネマ旬報ベストテン2016の不思議」アップしました。映画にはいろいろな見方、評価があるわけで、自分と他人の評価が違っていても、ある意味当たり前なんですが、それでも「シン・ゴジラ」の2位には驚きました。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=153948

 カテゴリー「映画の雑文」に「いろいろあった2016年に見た映画いろいろ」アップしました。本当に(それも、よくないことばかりが)いろいろあった2016年でした。あまりいい予感はしないのですが、今年はどんな年になるのでしょうか?
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=153733

カテゴリー「映画の雑文」「『映画の雑文第1回』再録」アップしました。アクセス数200万突破を記念して、誰に見せるというアテもなく「映画の雑文」を書いていた時代の第1回を再録しました。関心のある奇特で、さらに暇のある人はどうぞ。(02/10)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=142009

 カテゴリー「映画の雑文」に「2015年に見た映画一覧」アップしました。年間52本という数字はどう考えても暇な人間であることの証明です(^^;。(01/09)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=107951
 

 「映画の雑文」に「洋画の原題と邦題03終」をアップしました。素晴らしい邦題、どうしようもない邦題、いろいろありますが最近は原題の英語をカタカナにしただけのものが多く、英語に弱い私のような者には内容がさっぱり・・・。(07/08)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=102776

 「映画の雑文」に「洋画の原題と邦題02」をアップしました。しかしまあ「愛と青春の旅だち」「愛と哀しみの果て」「愛と追憶の日々」・・・なんでこうも似たようなタイトルばかりになるのでしょう。そして、名作をダイナシにした史上最悪のタイトル怒る(07/02)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=102568

 「映画の雑文」に「洋画の原題と邦題01」をアップしました。最近はカタカナタイトルの洋画が多いなぁと思いつつ、素晴らしい邦題や、関係者を怒鳴りつけたくなる邦題について、思いつくまま書き散らしました。(06/27)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=68060

 カテゴリー「映画の雑文」に「映画の終わり方」アップしました。このEMWにおける「迷走」ブログの更新はこれが最後です。長年のご愛読?ありがとうございました。(03/28)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=65769

 カテゴリー「映画の雑文」に「お気に入り映画100」アップしました。アメリカのAFIの映画歴代のベスト100というリストを見ていたら自分好みのベスト100を作ってみたくなりました。(02/17)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=65425

 ちょっと事情があって以前アップした「私の『がん』闘病記」少し手直ししてアップしました。がん一般の話ではありませんので、関心のある人は、この人の場合はこんな治療をしたんだという程度にお読みください。(01/16)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=65217

 カテゴリー「映画の雑文」に「今こそ『西部戦線異状なし』を見よう」アップしました。「集団的自衛権」「原発」「秘密保護法」威勢のいい叫び声ばかりが聞こえてきますが、「集団的自衛権」にしても、国を守るのは当たり前だろう、という一言で議論は終わり。なぜ今まで法制局は「集団的自衛権」は憲法に抵触するとしてきたのか、なぜこの時期に抵触しないと方向転換したのか、新たな法律を制定しないと国を守れないような状況にあるのか、などといった議論の深まりはなく、反対する者は非国民と言われかねない状況です。これは、こういう状況の時にこそ見るべき映画です。(12/09)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=64927

※以下は旧「イージー・マイ・ウエッブEMW」でのリンクです。EMWが東京ケーブルの勝手な理由で廃止になり、そのままLIFE CLIPに移行できるという話だったのですが、移行に際して記事のURLが変わってしまったため、クリックしてもつながらなくなってしまいました。お手数ですがタイトルでサイト内検索してください。

2014年に見た映画一覧
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=22512

2013年に見た映画一覧
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=19107
 
2012年に見た映画一覧
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=16413
 
2011年に見た映画一覧
 
私の映画オールタイム・ベスト10
 
「JIN-仁-・完結編」徒然日記(全)
 
「JIN-仁-」徒然日記(全)
 
大塚久雄「社会科学における人間」
 
 ★ブログの趣旨についてはカテゴリー「『現在迷走中』について」を見てください。







2017/08/18 15:31:03|映画の雑文 
設定に撃沈された「忘れないと誓ったぼくがいた」
「忘れないと誓ったぼくがいた」☆☆★

いわゆる最近の(広い意味での)恋愛映画は、なんでこんなにファンタジーものが多いんだろうと思っているのだが、これもまたその1つ。古くは「時をかける少女」「異人たちとの夏」なんて佳作があったが、最近は「orange−オレンジ−」「いま、会いにゆきます」「きみと100回目の恋」「世界から猫が消えたなら」「僕は明日、昨日のきみとデートする」などとくに多い。近々感想を載せようと思っている「一週間フレンズ」(ヒロインの記憶が1週間ごとにリセットされてしまう)などもこのカテゴリーだろう。ほとんど迷走台風と言ってもいいこのファンタジーの大洪水には、元SF青年としても、青春映画はファンタジー以外ないのかよと、戸惑うばかりである。

で、この映画だが、いちいち書くのもめんどくさいのでwikiの記事をそのままコピペすると、
「平凡な高校3年生の葉山タカシがある日出会い、恋に落ちた少女・織部あずさにはある秘密があった。彼女に会った誰もが、数時間のうちに彼女についての記憶を失ってしまうのだという。信じられない告白を本気にしなかったタカシだったが、周囲の人々が皆あずさの存在を覚えておらず、タカシ自身までもが彼女のことを忘れかけている事実に気づき愕然とする。以来、自分だけはあずさのことを絶対に忘れるまいと、必死の努力を続ける・・・。」

という話。つまり、忘れられたくないのに周囲が自分のことを忘れてしまうというところが肝の高校生恋愛映画だ。まあ、無理矢理のちょっと、いや、相当、かなり、ものすごく強引な設定なわけで、まあヒロインの口からいくつかの比喩が語られたりもするが、比喩にもなっておらず、さすがにこれを受け入れるのは難しいものがある。問題はそんな無茶苦茶な話の設定が受け入れられるかどうかが1つ、もう1つは、受け入れた上で画面の上それがどれだけリアリティをもって感じられるかということである。

堀江慶監督は、真木よう子が脱いでいるというので見た「ベロニカは死ぬことにした」という退屈な映画の監督。主演はちょっと頼りなげながら真面目そうな村上虹郎と、肩幅がありがっちり体系のヒロインに早見あかり。それに知っている人だとミッキー・カーティス。いやぁこの人、「ロボジー」以降老人役に欠かせない俳優になりましたなあ。早見は元モモイロクローバーということだが、そもそもモモロクの名前くらいしか知らないので初めて見る顔である(正確に言うと、テレビでモモクロを見たことはあるので、初めて見るわけではないのだが、集団として見ているだけで個人識別はできていない。鶴瓶の「Aスタジオ」のアシスタントもしていたようだが、たまーにしか見ない番組なので記憶にない。ボケ?)。

 まあ、主役2人の演技は下手とまでは言わないが、まあ中下。2人ともやや高いトーンで、常に台詞が単調で一本調子なのだ。シナリオがまたそれに輪をかけたほど雑で、ちょっかい出してくる女の子や意味深な彼女の父親の行動などもうまく回収されてはいない。「ぼくは明日、昨日ときみとデートする」なども相当無理のある設定だったが会話のうまさでわずかではあるがリアリティを保っていた。この映画には、それもない。

で、私はというと、ともかくこのあまりに非現実的な設定には、年寄りの硬直した頭では、ついていけなかった。スタートでいきなりつまずいたようなものだ。なぜそうなるのかなんて下手な説明はなくていいので、そうした状態ならではのリアルさがほしかった。弁解するわけではないが、普通に考えてあり得ない状態だからこそ、画面の中での出来事に説得力がほしいのだ。たとえば、ヒロインは、白い穴開きブラウスや白い肩口ひらひらブラウスを着ていることがおおいのだが、田舎の女子高生が普段そんな服装をしているのだろうか。細かいことだがそういうところから、リアル感が薄まっていくのだ(現実にそういう女子高生がいるのかどうかという話ではない。見ているこちらがリアルに感じられるのかどうかということである)。

それでも2人の恋の行方は気になるのでがんばって最後まで見てはみたのだが、ちょっと、いや、正直かなりキツかった。それに、作り手は余韻をもたせたつもりなのかもしれないが、この締めくくりで見ている人は納得したのだろうか。私には、おいおいこれで終り?という感じだった。直前にパソコンで動画見ていたはずなのにわからないのだろうか(ネタバレしないように書いている)。納得できない結末なので、最近流行のクレジットの最中にエピローグ的なものが挟まれてくるのではないかと思い、きっちり監督の名前が出るまで見てしまった。結局、そのまま終わってしまったのだが・・・。

いずれにしてもこの映画、おっさんが見る映画でないことだけは、確かだ。ネットを見ると、「涙腺が止まらない」「感動した」なんて感想も多い。若い人たちは、この飛躍した設定をすんなり受け入れられて、映画を楽しめるのだとしたら、うらやましい限りである。

↓予告編
https://www.youtube.com/watch?v=izwGcbI2xv0

☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)







2017/08/13 14:07:17|映画の雑文 
2部作で間延びした「ちはやふる」
「ちはやふる」
「上の句」☆☆★★★ 「下の句」☆☆★★


落語でも有名な「ちはやふる」がタイトルの映画となれば、今どき落語映画でもないだろうから、まあ短歌をテーマにした映画だろうと推測はつく。原作は、マンガ。かつてのマンガといえば、野球、ボクシング、サッカーなどスポーツをテーマにしたものが多かったが、近年は将棋、囲碁、書道などをテーマにしたものも多く、短歌(競技かるた)もその1つということだろう。「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」とは、もちろん在原業平が詠んだ歌だ。
↓ちなみに落語の「ちはやふる」は。
https://ja.wikipedia.org/wiki/千早振る

私も、子どものころかるた(百人一首)で遊んだことがある。もちろん、この物語のような競技かるたではなく、家族で和気あいあいと遊ぶかるたである。たいていは母親が読んで、私と弟で札を取り合った。小学生なので歌の意味などもちろん知らない。ただ覚えて下の句の札をとるだけなのだが、高校生になって多少古典がわかってくると、いわゆる「恋歌」が多いのに驚いた。「あしびきの・・・長ながし夜をひとりかも寝む」「人はいさ・・・花ぞ昔の香ににほひける」「花の色は・・・わが身世にふるながめせし間に」「あひ見ての・・・昔はものを思はざりけり」など、みなそうだ。ちなみに「「花の色は・・・」は小野小町の歌だが、上の在原業平に向けて詠ったものだという話を聞いたことがあるが真偽については知らない。あなたが気づいていい返事をくれないうちに私の美しさもすっかり衰えてしまいました、とでもいう意味なのだろうか。

小学生の子どもに愛だ恋だといってもわからないわけで、たとえば「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長ながし夜をひとりかも寝む」などは、山鳥の尾は長いのだから「山鳥」ときたら「長なが・・・」だよ、と言う具合に教えてくれたのである。「あしびき(あしひき)」が、枕詞(意味をもたず特定の語に係って歌の調子を整える)というものであることは、高校生になって知った。つまり、「あしびき」は、「山」に係る枕詞であり、「あらたまの」ときたら「年(日)」、「あをによし」ときたら「奈良」、「ひさかたの」ときたら「天、雨など」、そして「ちはやぶる」は「神、社、宇治など」といったぐあいである。
(どうでもいいことだが、私のおとうとはなぜか僧正遍昭の「天つ風雲の通ひ路ふきとぢよをとめの姿しばしとどめむ」という札に妙にこだわっていて、この札をとられると不機嫌になったのを思い出した最も人気のあったのは「これやこの・・・」で、絵札に描かれている坊主が笑える顔だったのが理由である。そもそも「蝉丸」という詠み手の名前がおもしろいではないか?)

さて、問題の「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」、竜田川の紅葉がこんなにも素晴らしいのは神様の時代にもなかったことではないだろうか、というような意味だが、映画の中では、歌の裏に秘められた恋心が隠されている、とされている。ふむふむ、そういう部分のある映画なのね、ということで映画の話。
監督の小泉徳宏は例によって情弱の私は知らない人。主演はCM本数ナンバーワンの広瀬すず、相手役に野村周平、そのほか上白石萌音、松田美由紀、真剣佑、賀来賢人、國村隼などが出ている。「上の句」「下の句」の前後篇に分けての公開だ。

もちろん、ここで扱われているのはいわやる競技かるたなので、私が弟とやっていたようなのほほんかるたではない。たとえば、「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」は、「あまの」ときたら下の句は「みかさ」しかないわけで、私のように「あまのはら」まで聞いて、ええっと「みかさのやまは?」なんて探していたのでは勝利はおぼつかない。また、「一字決まり」の歌が七首あり、「寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ」など「さ」を聞いたら即「いずこも・・・」と反射しなければならない。ちなみに「ちはやぶる」は「二字決まり」の歌なので、「ちは」と来たらその瞬間「からくれない」とが浮かばなければ退場ということだ。

脱線のしっぱなしなので、映画に戻る。合わせて3時間半もある「超大作」なので、だだだーっと適当に見た(おっさんが、高校生の物語を見るのはけっこうシンドイ)。細かいことは書かないというかよく覚えていないが、どちらかというと、「上の句」のほうが高校生の青春物語の色が濃くて楽しめた。「下の句」はちょっと広瀬すずのスポ根物語のようになってしまいって描かれている世界が狭くなったこともあり、私としては、どうでもいいじゃないかということになってしまった。結果、「上の句」のほうが出来は上というわけだ。

広瀬すずは頑張ってはいるのだが、しゃべり方が単調。とくに、声の質がどの場面でも同じに聞こえてしまうので長丁場をつき合うにはちょっと辛い(「海街diary」で気にならなかったのは四姉妹のうちの1人だったからで、今回は主役だから出番も台詞も多いのである)。
それと、いくらか豪華なテレビドラマスペシャルのようなこの話、わざわざ2本に分ける必要があったのだろうか(テレビでの2夜連続SPならわかる)。もちろん、儲かりそうなので2本にしてガッポリ儲けようということなのだろうが、そのため緊張感が減り、退屈度が増したことは否定できない。話のスケール感からいってもせいぜい2時間ちょい(最大140分程度)にまとめてくれればもう一段はおもしろい映画になったと思う(なんでも、さらにこの続編が作られているという話を聞いた。負けた相手とのリターンマッチになるのかな? しかし、これでは「からくれなゐに 水くくるとは」ではなくて「金くれないと 3つ作るとは」ではないか(^^;)。

↓予告編
https://www.youtube.com/watch?v=ZjNlJLjDzjk

☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)







2017/08/10 9:41:25|映画の雑文 
ミイラ3度目の復活「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」
「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」☆☆★★

人は亡くなっても、その魂はいつの日にか戻ってくる。しかし、そのとき肉体がなくなっていると復活できなくなる。かくして、死体を保存する方法としてミイラが考えられた。エジプト、メキシコ、ペルーそして日本などミイラは世界各国に現存するが、なんといっても有名なのはエジプトのミイラだろう。もし、何千年もの時を経て(エジプトのミイラの場合。日本のミイラはせいぜい数百年だ)そのミイラが甦ったらどうなるか。正義のヒーローとしてミイラが復活したなどという話は聞いたこともなく、ま、その容姿から想像しただけでホラーの舞台は整ったようなものである。共通のキーワードは「呪い」であり、「ゾンビ」である。

大昔の白黒映画「ミイラ再生」(1932年)、比較的新しいところでは「ハムナプトラ」(第1作は1999年)、そしてこの映画。原題はすべて「The Mummy(ミイラ)」だ。もちろん、全く同じ話にはなっていないが、リメイクであることは原題が物語っている。そうそう、子どものころ「ミイラ再生」の舞台を日本に移した「恐怖のミイラ」というテレビドラマもあった。映画もドラマも大枠はすべて同じで、最後はミイラが崩れて消えていくという、吸血鬼ドラキュラと同じパターン。そんなわけで、ミイラ映画と聞くと、「またか?」感半端ないが、主役がトム・クルーズだということで企画が通ったのだろう。お金のとれる大スターの威力というやつである。私も、トム・クルーズが出ているというので見ることにした。

ただ、今までの映画と全く同じストーリーではいくらトム・クルーズ主演と言っても誰も見に来てはくれないので、ちょっと無理矢理の新手も加えてある。一つは甦えるミイラを女(たいてい甦りは男)にしたこと。もう1つは時空を超えた「憑依」(映画を見れば言っていることがわかるはず)。そして、「ジキルとハイド」。もっとも、ジキルとハイドが必要だったのかどうかは意見の分かれるところだろう(私は必要ないと思う)。女ミイラが鎖を引きちぎるのは、「キング・コング」からのいただきか。「ハムナプトラ」が砂嵐の顔だから、こちらは煙の顔。多くの甦ったミイラが襲って来るのはいわば定番だが、ほとんどゾンビ映画ののりだ。数を多くしてスケール感を出したというところだろう。リメイクで何とか新しいものを出そうとしている努力は十分に伝わってくる。ただし、それが成功しているかどうかは、また別の話。

まだ見ていない人がほとんどだと思うので詳しいストーリーは書かないが、新味を出そうとしてその分話が煩雑になり、うまく整理できていないので、退屈になったとだけ書いておこう。それと、ラストは想定内ではあるのだが、クライマックスらしいもう少し派手な展開が欲しかったとも思う。トム・クルーズは50歳を過ぎてもあいかわらず投げられたり、殴られたり、水に沈められたり、落とされたりの「活躍」ぶりだが、今回は(むしろ「今回も」と言うべきか)女優もけっこうハードなことをやらされていた。ヒロインにしてはイマイチ魅力がないなあと思ったのだが、魅力よりタフネスでオーディションに合格したのだろうか。

私としては「ハムナプトラ」のほうが息抜きのユーモアもあっておもしろかったが、「ハムナプトラ」はあまりにくだらないので途中で見るのをやめてしまったというKSさんのような人もいる。映画の好き嫌いは人それぞれなのだから、本作のようにある意味ストレートな展開の映画のほうがおもしろいという人がいても不思議はないし、否定もしない。

↓予告編
https://www.youtube.com/watch?v=vOpbR1wm2_g

☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)







2017/08/05 10:29:02|映画の雑文 
話はエイリアンそのもの「ライフ」
「ライフ」☆☆★★

どこかで似たようなタイトルの映画があったぞと思ったら以前見た映画は「LIFE!」、そしてこちらは「ライフ」。原題は「Life」なので、まあこれといった工夫はないが間違ったタイトルでもない。対して以前見た「LIFE!」の原題は「The Secret Life of Walter Mitty」。大昔のダニー・ケイ主演の映画「虹を掴む男」(原題は同じ「The Secret Life of Walter Mitty」)のリメイクで、雑誌LIFEが舞台になっているので「LIFE!」としたのだろうが、紛らわしいことこの上ない。そのため、最近の邦題の主流である英語をカタカナにしただけという「ライフ」にしたのだろう。ま、原題自体も内容には合っているが、タイトルからは何だかわからないというシロモノなのでどうでもいいと言えばどうでもいい。何が言いたいのかというと、タイトルからスペース・ホラーを連想できる人はほとんどいないだろう、ということ。輸入会社の社員諸君、なんとかならなかったのか?

監督のダニエル・エスピノーサという人は、「もちろん」知らない。出演者は見たような顔もあるのだが、最近ボケが進んでいて、名前が思い出せない。ただ、日本人の小柄なおっさんが出ていて、おっさんなのに動きがいいので、誰だろうと考えたら、真田広之だった。後で触れるが「エイリアン」も公開当時は無名の俳優ばかりだったが(シガニーおばさんも当時は無名の若手女優だった)、あれだけおもしろかったのだから、有名俳優が出ていないからといって、駄作と決めつけることは出来ない。

話は、火星探査ロケットをキャッチした国際宇宙ステーションのラボで生命体が発見される。初めての地球外生命の発見に世界は沸き立ち、生命体はカルヴィンと名づけられ。その生命体カルヴィンは次第に成長し、ついにラボの壁を破って船内に出てしまう。そして、・・・と書けばもうおわかりですな。そう、タコかヒトデのような恐怖の宇宙生物カルヴィンは形こそ違え、話はまんま「エイリアン」なのだ。いやまてよ、「エイリアン」の前日譚である「プロメテウス」のラス前に出てくる怪物(エイリアン前期型?)に似ていなくもない。まさか、そこまでパクっているとは思わないが、当然、6人いる国際宇宙ステーションの乗組員は次々とカルヴィンに襲われ・・・ということになる。

カルヴィンが地球に侵入し、増殖したら大変なことになる。最後に残った2人はそれぞれポッドで脱出する。女性はこの緊急事態を知らせるため地球に、そして男性は犠牲覚悟でカルヴィンを乗せたまま宇宙の彼方へ、という計画を実行するのだ。となると、これまたもうほとんどの人がおわかりですな。1つのポッドが海に着水し、もう1つのポッドは宇宙の彼方へ飛んでいき、計画はうまくいったと思ったところ・・・。いやはや、最近のホラー映画でもう飽き飽きしたパターンまたまた登場。地球に着水したポッドは実は・・・という「予想通り」の幕切れである。このパターン、大昔の「キャリー」のころは、こちらも「あっ」と驚いたものだが、あまりに同じパターンばかりなので、今ではもう誰も驚かない。どころか、もういいかげんにしろよ、と本当にうんざりする。映画製作者たちは、このマンネリパターンが本当におもしろいと思って作っているのだろうか。もしそうだとしたら、ボケているのか、他の映画を全然見ていないのか、どちらにしてもそういう人間が映画を作っちゃあいかんね。

↓予告編
https://www.youtube.com/watch?v=OBdx_Nn70Ys

☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)







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