HDクラッシュ・データ消失危険回避用の映画の適当感想、 雑文、小説等々の置き場です。
 
2017/09/30 21:56:00|その他 
更新情報 10/17
カテゴリー「映画の雑文」に「快調!『サバイバルファミリー』」アップしました。乗っていたボートが転覆し流れ着いた無人島でのサバイバル生活を描いた映画かと思ったら大ハズレ。「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督、快調です。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=179021

カテゴリー「映画の雑文」に「日活ロマンポルノ45周年記念映画」アップしました。行定勲「ジムノペティに乱れる」、園子温「アンチポルノ」、中田秀夫「ホワイトリリー」の3本を見てみたのですが、やはりかつての勢いのようなものは感じられませんでした。ま、仕方ないですね。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=178849

カテゴリー「テレビの雑文」に「ドラマ『奥様は、取り扱い注意』」に関するアホ批評」アップしました。まあ、ドラマの出来はそれほどよくないはないのですが、道徳馬鹿、現実馬鹿による的外れの注文・疑問・いちゃもんにはホントうんざりします。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=178600

カテゴリー「映画の雑文」に「日本語字幕のある邦画『ウンタマギルー』」アップしました。全編沖縄方言なので残念ながら何を言っているのか全然わからない。そのため、邦画なのに日本語字幕がついているという変わり種。にもかかわらず、内容がほとんどわからない。わからないのになぜか印象に残るという不思議な映画でした。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=178567

カテゴリー「日進市からの戯言」にIAさんからの「そら豆通信VOL.24」アップしました。毎月の恒例行事です。私にとっては「日記」「通信」を読んでようやく、「その月」が始まると言っても過言ではありません。同年代なので、健康上も参考になることが多いです。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=178281

カテゴリー「知多随想録」にKSさんからの「知多の日々気まぐれ日記:2017年9月」アップしました。9月に入って多少凌ぎやすくなったせいか、8月の日記と比べるといくらか活動的になっているようで安心しました。できればもう少し活動範囲を広げてもらいたいものなんですが・・・。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=178253

カテゴリー「テレビの雑文」に「WOWOW『連続ドラマW』のメリット・デメリット」アップしました。三菱自動車による脱輪・リコール隠しを題材にしたドラマ「空飛ぶタイヤ」が典型ですが、スポンサーを気にする民放ではできないような尖ったドラマを今後とも期待したいですね。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=178110

カテゴリー「映画の雑文」に「映画版ユービック?『ミッション8ミニッツ』」アップしました。私の大好きなSF小説「ユービック」(「ブレードランナー」「トータル・リコール」などを書いたフィリップ・K・ディックの最高傑作)に似た設定で、なかなかうまく作られています。これなら合格点です。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=177960

カテゴリー「テレビの雑文」に「『月曜から夜ふかし』で『やらかし』」アップしました。マツコと関ジャニ村上がMCの素人いじり番組である。この番組の中でインタビューされた女の「十四歳とき妊娠させて逃亡した」とされた男が別人だったという話がネットで話題になっています。私は、この「事件」すべてが仕込みであり、やらせだと思っているので、ちょっと書いてみました。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=177646

カテゴリー「映画の雑文」に「平凡退屈第2弾『本能寺ホテル』」アップしました。鈴木雅之監督、綾瀬はるか、堤真一という同じメンバーの「プリンセス・トヨトミ」も退屈な映画でしたが、今回もまた、手垢にまみれた設定に何の新アイデアもないという作品で、少なくとも私には大退屈な映画でした。おもしろいと思った人は、幸せです。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=177458

カテゴリー「映画の雑文」に「夏バテとボケのまま映画3本鑑賞」アップしました。「うた魂」☆☆★★★、「カノン」☆☆☆、「僕らのごはんは明日で待っている」☆★★★の3本ですが、どれも夏バテ延長戦のままボケーッと見ていただけなので、正確な評価とはほど遠いものがあります。映画をチョイスするときの参考にしないでください。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=177300

カテゴリー「テレビの雑文」に「夏期ドラマ雑感」アップしました。「コードブルー」というのが話題のようですが、以前のseasonを見ていないものにとって人物設定がわからず、しかも恋愛ドラマのようで退屈しました。イチオシはWOWOWの池井戸ドラマ「アキラとあきら」ですね。向井理、斉藤工ともに好演です。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176820

カテゴリー「映画の雑文」に「敵役がミスキャスト『一週間フレンズ』」アップしました。1週間で記憶がリセットされてしまう彼女。最近の映画はこんなんばかりで少し飽きていますが、「忘れないと誓ったぼくがいた」よりは、出来がいいです。とりあえず「設定」を受け入れて、見られます。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176654

カテゴリー「映画の雑文」に「ミイラ3度目の復活『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』」アップしました。西洋人はミイラ映画がお好きなようで、今回はトム・クルーズがまたまた体を張ってがんばっています。が、ミイラ映画というのは大枠の話がほぼ同じで、正直、私は退屈でした。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176403

カテゴリー「映画の雑文」に「話はエイリアンそのもの『ライフ』」アップしました。「エイリアン」は宇宙の彼方での話でしたが、こちらは地球周回軌道上での話。という違いだけで展開はほとんど「エイリアン」のパクリ。ラストもこのての映画の定番そのものでがっかり。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176328

カテゴリー「映画の雑文」に「まだ続けるつもり?『エイリアン:コヴェナント』」アップしました。ヒットしたシリーズの続編は、リスクが小さいので企画が通りやすいのでしょう。「エイリアン」シリーズは4まで作ってボロボロになって、いくらなんでもこれで終りだろうと思ったら前日譚の「プロメテウス」が作られ、本作は「プロメテウス」と1の間の物語なんだそうだ。もう、どうでもいいような話になってきています。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=176011

カテゴリー「映画の雑文」に「歌に違和感『この世界の片隅に』」アップしました。アニメですが、去年のキネマ旬報邦画のベスト1です。1人の女性の日常を淡々と描いていて悪くはないのですが、私には主題歌ともいえる「悲しくってやりきれない」があまりに違和感があって、もう一つ物語に入り込めませんでした。残念。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=160058

カテゴリー「映画の雑文」に「上出来『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』」アップしました。ファンタジー映画といわれていますが、ファンタジーは話の枠組みとして設定されているだけのもので、むしろよくできた青春純愛映画と考えたほうがわかりやすいでしょう。映画が始まって40分くらいたったところでタイトルが出るところなど内容にも合致していてけっこうオシャレです。主演の福士蒼汰君と(情弱なので全く知らなかった)小松菜奈さん、好演です。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=159711

カテゴリー「テレビの雑文」に「三ツ矢サイダー事件」アップしました。こんな屁理屈でCMが中止になっちゃうんですねえ。「真似したら」という屁理屈を是認したら世の中のほとんどのCMやドラマはNGでしょう。おかしな世の中になってしまいました。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=157063

 カテゴリー「映画の雑文」に「キネマ旬報ベストテン2016の不思議」アップしました。映画にはいろいろな見方、評価があるわけで、自分と他人の評価が違っていても、ある意味当たり前なんですが、それでも「シン・ゴジラ」の2位には驚きました。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=153948

 カテゴリー「映画の雑文」に「いろいろあった2016年に見た映画いろいろ」アップしました。本当に(それも、よくないことばかりが)いろいろあった2016年でした。あまりいい予感はしないのですが、今年はどんな年になるのでしょうか?
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=153733

カテゴリー「映画の雑文」「『映画の雑文第1回』再録」アップしました。アクセス数200万突破を記念して、誰に見せるというアテもなく「映画の雑文」を書いていた時代の第1回を再録しました。関心のある奇特で、さらに暇のある人はどうぞ。(02/10)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=142009

 カテゴリー「映画の雑文」に「2015年に見た映画一覧」アップしました。年間52本という数字はどう考えても暇な人間であることの証明です(^^;。(01/09)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=107951
 

 「映画の雑文」に「洋画の原題と邦題03終」をアップしました。素晴らしい邦題、どうしようもない邦題、いろいろありますが最近は原題の英語をカタカナにしただけのものが多く、英語に弱い私のような者には内容がさっぱり・・・。(07/08)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=102776

 「映画の雑文」に「洋画の原題と邦題02」をアップしました。しかしまあ「愛と青春の旅だち」「愛と哀しみの果て」「愛と追憶の日々」・・・なんでこうも似たようなタイトルばかりになるのでしょう。そして、名作をダイナシにした史上最悪のタイトル怒る(07/02)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=102568

 「映画の雑文」に「洋画の原題と邦題01」をアップしました。最近はカタカナタイトルの洋画が多いなぁと思いつつ、素晴らしい邦題や、関係者を怒鳴りつけたくなる邦題について、思いつくまま書き散らしました。(06/27)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=68060

 カテゴリー「映画の雑文」に「映画の終わり方」アップしました。このEMWにおける「迷走」ブログの更新はこれが最後です。長年のご愛読?ありがとうございました。(03/28)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=65769

 カテゴリー「映画の雑文」に「お気に入り映画100」アップしました。アメリカのAFIの映画歴代のベスト100というリストを見ていたら自分好みのベスト100を作ってみたくなりました。(02/17)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=65425

 ちょっと事情があって以前アップした「私の『がん』闘病記」少し手直ししてアップしました。がん一般の話ではありませんので、関心のある人は、この人の場合はこんな治療をしたんだという程度にお読みください。(01/16)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=65217

 カテゴリー「映画の雑文」に「今こそ『西部戦線異状なし』を見よう」アップしました。「集団的自衛権」「原発」「秘密保護法」威勢のいい叫び声ばかりが聞こえてきますが、「集団的自衛権」にしても、国を守るのは当たり前だろう、という一言で議論は終わり。なぜ今まで法制局は「集団的自衛権」は憲法に抵触するとしてきたのか、なぜこの時期に抵触しないと方向転換したのか、新たな法律を制定しないと国を守れないような状況にあるのか、などといった議論の深まりはなく、反対する者は非国民と言われかねない状況です。これは、こういう状況の時にこそ見るべき映画です。(12/09)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=64927

※以下は旧「イージー・マイ・ウエッブEMW」でのリンクです。EMWが東京ケーブルの勝手な理由で廃止になり、そのままLIFE CLIPに移行できるという話だったのですが、移行に際して記事のURLが変わってしまったため、クリックしてもつながらなくなってしまいました。お手数ですがタイトルでサイト内検索してください。

2014年に見た映画一覧
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=22512

2013年に見た映画一覧
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=19107
 
2012年に見た映画一覧
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=16413
 
2011年に見た映画一覧
 
私の映画オールタイム・ベスト10
 
「JIN-仁-・完結編」徒然日記(全)
 
「JIN-仁-」徒然日記(全)
 
大塚久雄「社会科学における人間」
 
 ★ブログの趣旨についてはカテゴリー「『現在迷走中』について」を見てください。







2017/10/17 10:40:00|映画の雑文 
快調!矢口監督「サバイバルファミリー」
「サバイバルファミリー」☆☆☆★★

監督は、矢口史靖。
 この人の映画は大傑作こそないが「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」「WOOD JOB!」「ロボジー」と今まで見た映画で、時間の無駄だったというような駄作もない(すべて脚本も)。御大・山田洋次に次ぐ、いい意味でのアベレージヒッターと言える。少なくとも上の今まで見た映画は満足のいくものだった。見終わった後、すべて「なんだか楽しい映画を見たなあ」という気持ちになれるのだ。結論から先に書いておくと、今回も十分に楽しく見る事が出来た。

今回、「サバイバルファミリー」というので、乗っていたボートが転覆し流れ着いた無人島でのサバイバル生活を描いた映画かと思ったら大ハズレ。なんと突然電気が消滅し(ラストでとってつけたような説明がある)、電気はもちろん、電気に頼っていたガス水道全てが停止。にもかかわらず小日向が会社に行こうとしたり、仕事を家に持ち帰ったりする様は、サラリーマン経験者ならわかるはず。しかし、電気を失った東京は、ほとんど廃墟。復旧の見込みもない。一家は、電気のなくなった都会ではもう生きていけないため、母の実家(鹿児島)へのサバイバルツアーに出発するという、びっくり話。

一家の父親に小日向文世、母親に深津絵里。娘と息子の俳優は見たことのある顔だが、名前は知らない。このほか、柄本明、宅麻伸、時任三郎、大地康雄、渡辺えり、藤原紀香と、けっこう豪華。ミッキー・カーチス、田中要次、左時枝などの顔も見える。これだけでもアイドル、イケメンで客を呼ぼうというような映画でないことはわかる。「スウィングガールズ」でうんざりさせてくれた竹中直人が出ていないだけで★1つ進呈したい。
ちなみに矢口作品の登場人物はなぜか「鈴木」が多く、「ウォーターボーイズ」は鈴木智(妻夫木聡)、「スウィングガールズ」は鈴木友子(上野樹里)、「ロボジー」は鈴木重光(五十嵐信次郎=ミッキー・カーティス)、そして「サバイバルファミリー」は鈴木一家。なぜだかは、知らない。

この監督、シナリオも達者だが、画面構成もなかなかうまい。車の走っていない高速道路を自転車で移動するところなど、おおっと思わせる名場面。いいねえ、映画ってのはこうでなくっゃ。とはいえ、東京から鹿児島まではあまりにも距離がありすぎる。この調子でどたばたと鹿児島まで行くのはキツイぞと思ったところにSL山口号登場(なぜか鹿児島まで走ってくれる)。見ているこちらもホッとする。「ハッピーフライト」や「ロボジー」の登場人物もそうだったが、家族がポジティブ志向であまり深刻にならず、微苦笑するシーンも上手く散りばめられていて退屈しない(大変な事態に陥っているというのに、深津さんが夜空を見上げての「きれいねえ」には、思わず笑った)。こういう映画になると必ず警察だ自衛隊だ政府がなんだかんだと話を広げたがるのが通例だが、家族の行動にしぼったのが大正解(自衛隊がチラッと出てくるが、出てくるだけで何かしているわけではない)。

矢口監督は、緩急の付け方がうまいので、感動的なシーンがあったり(大地康雄がいい味出している)、あの3.11と重ね合わせるといろいろ考えさせるところなどもあって飽きさせない。(ネタバレになってしまうが)電気が戻ってくるシーンなど、いいねえ。そしてまた、以前と同じような生活が始まるというのも納得のラスト。このことは改めて書く。
今回も2塁打は打てたと思う。
それにしても、こういう状況になると都会人はダメですなあ。終戦直後の食糧難のときもこんな感じだったのだろうか? そんなダメ人間たちが、だんだんたくましくなってくるのも、この映画の見どころである。

そして、鹿児島に着いて2年と126日後、突然、電気が戻る。村の外灯がポッと点いていくあたり感動的なのだが、小日向ファミリーの面々、ワー、キャー、ヨカッターでも、万歳三唱するわけでも、感動して泣くわけでもない。ぼやーっとした「何だぁ?」といった表情で、明かりを見つめるだけである。こういう細かいところ妙にリアリティがあって、私は感心した。一家は東京に戻り、また以前と同じような生活が始まるのだが、ちょっとだけ前とは変わったような感じもあって、これがまたいい。細かいところまで、きちんと監督の眼が行き届いている証拠である。

最近は、アイドルかイケメンありきの映画ばかりで原作もマンガかライトノベル。テーマも女子高生が好きそうな恋愛ものかファンタジーものばかりである。何を言いたいのかというと、おっさんの見たい映画、おっさんの見られる映画が全くないのだ。そんな風潮の中でオリジナルストーリー、地味なキャスティングの映画を作ったというだけで評価したい。この映画はおっさんが見ても十分に楽しめた。アイドルもイケメンも出ていないが、おそらくおばさんや子どもが見ても楽しめるだろう。まさに、いい意味でのファミリー映画だと言える。矢口監督には、この路線で今後も頑張ってもらいたい。

↓予告編「サバイバルファミリー」
https://www.youtube.com/watch?v=rHgjhgnPxtE

☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)







2017/10/12 8:49:32|映画の雑文 
日活ロマンポルノ45周年記念映画
「ジムノペティに乱れる」☆☆★★

日活ロマンポルノ45周年記念で5人の映画監督がロマンポルノに挑んだプロジェクトの1つ行定勲監督版なんだそうである。行定作品は「世界の中心で、愛をさけぶ」「ピンクとグレー」など世評はそこそこ高いのだが、私にはどちらももう1つピントこない映画だった。今回の作品は、落ち目の監督・板尾創路が自分の映画というものに悩みながら、いろいろな女性の間を彷徨する1週間を描いたもの。私のようなおっさんからすると、悩んでいると言いながら女とベッドインばかりして、お前の悩みなんてそんなに浅いものなのか、と言いたくなるようなもの。多分、主人公にとっての映画というものは「たかが映画」程度のもので、当然のごとく悩みもそれに見合う程度の浅いものにしか思えない。つまりは主人公は悩んでいる自分に酔っているだけで、要するに日々の生活に追われているこちらにはそんな悩みには共感している暇などないということだ。

映画監督の悩みを描いた映画というと代表的なものにフェリーニの「8 1/2」がある。キネマ旬報のベスト1に輝いたほどで、「ジムノペティ」よりはるかに出来はいい。が、こちらに何かを創造しようとしたらそこに悩み・苦しみがあるのは当たり前で、「苦しい」と言われても、「ああそうですか」と返すしかない。そんなに嫌ならぐだぐだ言ってないでやめてしまえば、という気持ちがどうしてもある。そもそも、現実に映画が作れている時点で、たいした悩みではなかったんだろ、と言いたくなる。そのため、「8 1/2」ですら映画は世評ほどには共感でず、私の評価はあまり高くない。ということで、「ジムノペティ」に対する私の評価がわかってもらえると思う。要するに仕事なんだから、観客はわざわだ時間をつくり金を払って見に来てくるんだから、そんなことぐだぐだ言ってないで、きちんと映画作れよ、ということだ。

もちろん、こういう映画が話がすきで、「わかるなぁその気持ち」なんて人もいるだろう。フェリーニの「8 1/2」は、その年のキネマ旬報の洋画ベスト1だったくらいだから、「いるだろう」なんてものではなくかなりいると思う。そういう人を否定するつもりは全くない。ただ、私としては「ちょっと違うなぁ」という上記のような感想をもっとしまうわけだ。それにしても、板尾は「空気人形」といい、ダメ男が似合うなあ。これだけは文句なしに感心した。

そのほかに見たのは、園子温監督の「アンチポルノ」(☆☆★)中田秀夫監督の「ホワイトリリー」(☆☆★★)。園監督の「アンチポルノ」の主役は、同監督のドラマ「東京ヴァンパイアホテル」の主役(一応、夏帆ということになっているがキーパーソンというか実質的な主役は坊主になってがんばった冨手麻妙)。顔も十人並みで体もややデブ、夏帆さんを差し置いてなんでこんなのがと思っていたのだが 裸になってがんばっていた。要するに園監督のお気に入りなのね。「リング」の中田監督の「ホワイトリリー」はホラーではなかったがちょっと怖い映画だった。

それにしても、かつて日活ロマンポルノをリアルタイムで見た私には3作とも時代(現代)とのズレというか違和感がどうしたも感じられてしまうのだ。かつてのロマンポルノのような、「そうそう」「そうだっ!」「わかるっ」というワクワク感、高揚感が感じられず、自分とは無関係な画面が展開しているのである。これを、日活ロマンポルノ(のとくに前半期)は、時代とともにあったと考えるべきなのか、それともこちらが歳をとって時代から取り残されていると考えるべきか。ただ、少なくとも一時期とはいえ、あの時代のロマンポルノには「時代を切り取る」エネルギーというか勢いがあった。それを今回の記念映画に求めるというのは酷だろう。

いずれにしても、記念作品は5本作られたようだが、もういいかな、という気がする。というわけで、残りの2本は見るのをやめることにする。

↓予告編「ジムノペティに乱れる」
https://www.youtube.com/watch?v=tWT6sgV7Siw
↓予告編「アンチポルノ」
https://www.youtube.com/watch?v=EIT5ON9aqvg
↓予告編「ホワイトリリー」
https://www.youtube.com/watch?v=bt4r1JU71Ck

☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)







2017/10/07 13:21:00|テレビの雑文 
ドラマ「奥様は、取り扱い注意」に関するアホ批評
気分転換にネットの記事をあれこれ見ていたら先日始まった日テレのドラマ「奥様は、取り扱い注意」に対して「綾瀬はるか『奥様は、取り扱い注意』、DVを加害者への暴力で解決が波紋か」という一文がアップされているのを見つけた。
http://biz-journal.jp/2017/10/post_20838.html
ビジネスジャーナルに、米倉奈津子という人が書いた記事のようだ。綾瀬が元特殊工作員の奥様というトンデモ設定で、要するにDVを受けていた知り合いを助けるためにその旦那をボコってしまうのだが、その点に関して「DVは立派な暴力犯罪だが、そのDVを、同じく暴力によって解決するというのは、DVの解決策として適切なのだろうか、許されるのだろうか」などとお説教をのたまっている。

今は各テレビ局とも見逃し対応で、リアルタイムで見ていなくてもその後の1週間ほどネットでその番組を無料で見られるようにしている(とくにドラマの場合、前の週に見逃すとわけがわからなくなってしまうものもあり、そうしたことへの対応だろう)。で、血が飛び散る、いわゆるスプラッタムービーのようなひどいシーンでもあったのだろうか、映画館ではなく家庭で見るドラマなんだからそうだったら問題になるかもしれんなぁ、と思いながら見てみた。

結果は、「アホか」と言いたくなるようなもの。
綾瀬が旦那をボコるシーンで血が盛大に飛び散るわけでも、腕がとれたりする!わけでもなく、単にDV亭主をボコるだけのもの。全く、溜息が出てしまうわけだが、ドラマの中のこの程度のシーンに注文をつける神経が理解できない。ま、正義の味方を気取る知ったか道徳馬鹿はどこにでもいるんだなあと逆に変な感心もしてしまうわけでもある。

このドラマ、そもそもが綾瀬はるかが元特殊工作員というあり得ない設定で、いってみれば現代版・必殺仕事人のようなものである。そういうドラマに道徳を持ち込んで「釈然としない」なんて、こういう道徳馬鹿がドラマをつまらなくしているわけだ。こういう人間は、「水戸黄門」を見れば「権力をかさにきて」と言い、「遠山の金さん」を見れば「囮捜査ではないのか」「物的証拠がないではないか」と言い、いくつかの刑事物を見れば「犯人に同情するような描き方(犯人にも同情すべき点があるという描き方が意外に多い)でいいのか」とか言いかねないので始末が悪い。

そういえば、昔、「必殺仕事人」の現代版ともいえる「怨み屋本舗」というドラマがあった。誰かに怨みを持つ人間が、怨み屋に金を出して怨みをはらしてもらうのだが、そのとき死か社会的制裁かを選択できる。で、実際、恨み屋によって殺された回もあったと記憶している。これは刑法的に言えばれっきとした殺人罪、それも手を下した怨み屋だけでなく依頼した人間も従犯ではなく正犯になる。現実には許されるものではない。しかし、ドラマは現実ではない。ドラマに対し、暴力否定なんてものをもちだしてこんな馬鹿な事を言う人間にはお目にかかったことがない。ドラマを見る方のレベルが低下しているとしか思えない。それとも、文科省の回し者か?

「こうした一連のシーンは暴力の肯定と受け止められる懸念はないのだろうか」なんて書いているがドラマの基本的な見方すら知らないのかねー、この米倉さんて人は。そんなことを懸念する人間などいないし(いや、少なくとも1人はいたか(^^;)、「今後波紋を呼んでしまわないかが、気になるところである」とも書いているが全く××につける薬はないとはこのこと。そんなことを気にしているのは米倉さん、あんただけですよ。

もう少し補足すると、こういうことを言う連中の決まり文句に「現実にはあり得ない」という一言がある。現実にはあり得ないことを描いちゃあいかんのか、という基本的なところはひとまず置いておくとして、たとえばあのDVで重傷を負った女性が救急車で運ばれるような状態で警察に通報はされないのか。そりゃあされるでしょう、現実には。しかし、これは奥様が元特殊工作員というさらに現実にはあり得ない設定のドラマなのだ。フィクションなのだ。そして、あれくらいのDVが行われないと綾瀬のあのアクション(米倉さん言うところの「暴力」)は過剰で視聴者は「そこまでしなくても」という気持ちになる。そうなると綾瀬の見せ場はなくなり、つまり視聴率をとらなければならない民放ドラマとして成立しなくなってしまうわけだ。

極論すれば、ドラマに「現実そのもの」なんてものはない。そこに描かれているのはドラマの中での約束事としての「現実」であり、我々が生活している「現実」ではない。仮想現実にすぎない。警視庁に窓際部署特命係なんてものはないし(「相棒」)、ゼロ係なんてものもない(警視庁ゼロ係)。京都府警科学捜査研究所なんてものもないし(「科捜研の女」)、半沢直樹の舞台となった東京中央銀行なんてものもない。月光仮面も、まぼろし探偵も存在しない。そんなことは誰もがわかっていてドラマを見ているのだと思っていたが、そうでない人間がいて、しかも「正義は我にあり」といった口調でお説教を垂れ流していることに実は驚いている次第である。

ドラマとしての問題は、そのドラマ世界の中で整合性がとれているかどうかということだけだ。今回問題となっている「奥様は、取り扱い注意」は何度も書くがそもそもの設定がファンタジーに近いものなのだから、当然ながらそこに描かれている現実は我々の現実とはかなり離れたある意味何でもありの現実といえる。ほほうぶっとんだことやっとりますなぁ、いやはやそうきましたか、くらいの気持ちで見るべきものだろう。つまらない道徳論、現実論など持ち出さず、おもしろければ来週も見る、つまらなければ来週からは見ないというだけのことである。

こういうアホな文章を読んでいると、「トランペットを吹いているところに後ろからぶつかったら危険である。真似する人間がいたら大変なことになる」というアホを通り越したドアホ意見のためCMが中止になってしまった「三ツ矢サイダー事件」を思い出す。あれも「真似したら危険じゃないか」という飛躍した論理でとんでもないこと(CMの中止)になってしまったわけだ。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=157063

最後に、私はドラマの質云々などではなく、ネットライターの無知無能を問題にしているつもりなのだが、上のようなことを書くと、短絡的に「日テレドラマを擁護する意見」なんて反応する輩がいる。で、最後に今回の「奥様」ドラマ(第1回)を見た私の感想を書いておく。
綾瀬のアクションはNHKの低視聴率ドラマ「精霊の守り人」で鍛えたのか、思っていたよりずっと様になっていておもしろかった。ただ、ドラマ全体としてはかなり緩い作りで、第1回ということもあるのか人物描写も平板、事件の原因もとってつけたようなもので、全体としては退屈なドラマだった。暇なら見るが忙しかったら見ない、という程度のドラマだというのが私的評価である。

【追記】アホは1人ではなかった
 そもそもが荒唐無稽の設定のドラマに、危険だ、現実的でないなどという指摘をするアホは上記の米倉さんだけだと思っていたら、白根麻子というアホが出現しましたよ。「もはや今回の『奥様は、取り扱い注意』も、壮大なるフィクションとして楽しんだほうがいいようだ」とは。ドラマというものはそもそもがフィクションではないのかね。ドラマをノンフィクションだと思って見ている人がいるとはまさに、びっくりぽんだ。
米倉「波紋」、白根「噴出」なんていかにもそうした意見が殺到しているようなタイトルだが、実際には書いている当人がそう思っているだけの独りよがりの雑文である。白根記事は「アサジョ」というホームページのものなのだが、これでは「アサジョ」ならぬ「アホジョ」ですな。
https://news.infoseek.co.jp/article/asajo_39069/







2017/10/06 16:23:45|映画の雑文 
日本語字幕のある邦画「ウンタマギルー」
「ウンタマギルー」☆☆☆

何だこりゃぁ、というタイトルである。最初聞いたときには、「どこの言葉じゃあ?」と思った。第一、「ウン・タマギルー」なのか「ウンタ・マギルー」なのか「ウンタマ・ギルー」なのかどこで切ったらいいのかわからない。それがわかったところで、それが何を意味しているのか全く不明である。

だからタイトル名がというか、タイトル名だけが記憶に残る。

ただ、映画のタイトルは知っていても見たことがなかった。沖縄を舞台にした映画だということは聞いていたが、内容は全く知らない。もう30年近くも昔の映画である。そんな映画を見る機会があった。制作・配給がパルコというのも珍しいが、邦画であるにも関わらず日本語字幕がつく(沖縄方言で「本土の人」には理解できないため)というのはさらに珍しい。高嶺剛という監督はこの作品の前に「パラダイスビュー」という映画を撮っており(見ていない)、これも沖縄方言の日本語字幕つきだったと聞いたことがある。

内容は沖縄の伝説というかファンタジーというか、摩訶不思議な物語なので、例によってwikiから補足付きでダイジェストすると、
「製糖所で働く青年ギルー(小林薫)は、親方(平良進)の元で暮らす巨乳かつ美乳の不思議な女性マレー(青山知可子)を毛遊びに誘い出し関係をもつ。しかしマレーの正体は、親方がニライカナイの神から預かったブタの化身だった。その秘密を知ってしまったギルーは親方に命を狙われることとなり、娼婦で霊感能力のある妹チルー(戸川純)の助言で運玉森(ウンタマムイ)に身を隠す。ギルーは森の精霊キジムナーから空を飛ぶ霊力を授かり義賊となって、貧しい村の人々や独立派ゲリラたちの英雄となる・・・。」

これで、わかりますか?
わかったのはギルーというのは人の名で、ウンタマというのは森の名前。つまり、「ウンタマギルー」とは、ウンタマの森にいるギルーとでもいうことらしい。私は映画を見てどうもよくわからないので、上に抜粋したようなwikiのあらすじを読んだが、さっぱりわからない。もしかするとwikiに書き込んだ人もよくわかっていなかったのかもしれすない。小林が突如空中浮揚ができるようになったり、むちむち巨乳の青山さんがブタの化身だったり、戸川が霊感娼婦!だったり、わけがわからないうちに突如ウンタマギルーの村芝居が始まったりする。沖縄では誰でも知っている有名な話なんだろうか?

これに沖縄返還(沖縄独立)問題がからんだり、なんじゃこりゃあと思っているうちに、ええっそれで終り!?いうような奇想天外、全くの想定外結末を迎える。まあ神話・伝説というものはそもそもそういうものだと言ってしまえばそれまでだが、アレレノレである。
南大東島だったか沖永良部島だったかが舞台の「神々の深き欲望」(今村昌平監督)もそうだったが、はっきり言って南の島の話はどうもよくわかりませんです、はい。わからないのに何か不思議な生命観のようなものが感じられるのが南の島の魅力なのだろうか。あの水木しげるも軍隊で南の島に行っているときに妖怪の存在を実感したというし・・・。わからないのになぜか記憶に残る不思議な映画でした。

↓予告編
https://www.youtube.com/watch?v=gJSjjIgkaWY

☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)







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